皮膚の常在菌とは

お肌には1兆個もの菌が棲んでいます。菌と聞いたら清潔にしないといけないと思いがちですが、それらの菌がいなくなるのは不健康な状態を招きます。

腸内にはもっと多く存在します。その数なんと100兆個!

腸内細菌でポピュラーなのが乳酸菌の一種、ビフィズス菌ですね。お腹の調子を整え、免疫力をあげたり病原菌の発生を阻止したりと歓迎すべき菌で善玉菌と呼ばれています。

反対にお腹にガズを発生させ便秘や下痢にさせてしまう悪玉菌がいます。どちらの菌も存在し、善玉菌が優勢であればお腹の調子は良く過ごせます。

同様に肌の上でも善玉菌が共存しています。実際には1兆個の菌バランスが均衡していればスキンコンディションは何の問題もありません。

お肌の常在菌

  1. お肌をしっとりさせる「表皮ブドウ球菌」:善玉菌
  2. カサカサかゆみのもとになる「黄色ブドウ球菌」:悪玉菌
  3. 潤いは作るけど増えすぎるとニキビの元になる「アクネ菌」:日和見菌

1,表皮ブドウ球菌(善玉菌)

私たちが分泌排泄する皮脂や汗をエサにして分解して排泄物を出しますが、それらは弱酸性の脂肪酸で肌を保護するヴェール、皮脂膜になります。

お肌の洗いすぎや乾燥によってヴェールがこわれると黄色ブドウ球菌が増え、ばい菌が侵入しやすくなり荒れてしまいます。

 

2,黄色ブドウ球菌(悪玉菌)

黄色ブドウ球菌は傷からでてきた体液をエサにしています。洗顔しすぎると傷ついたお肌(肌上アルカリ性)になり黄色ブドウ球菌が増えトラブルが発生します。

 

3,アクネ菌(日和見菌)

バランス良好時、:アクネ菌は毛穴に多く棲み、皮脂を食べて弱酸性の脂肪酸とグリセリンに分解します。

それらは保湿剤になるので、お肌にとって歓迎すべき状態です。

バランスを崩す:ストレスなどで過剰に皮脂が増えるとアクネ菌がもつリパーゼと言う酵素が遊離脂肪酸を作ります。それらは毛穴を塞ぎ毛穴の中でアクネ菌を繁殖させ結局ニキビを作ります

その他にも脂や汗を好む「ニキビダニ」ニキビのような発疹の原因になる「酵母菌マラセチア」、水虫の菌と言われている「白癬菌」、「ヘルペスウィルス」などがくっついています。

Point 表皮ブドウ球菌(善玉菌)を減らさない工夫

・殺菌力の高い化粧品、例えばアルコール濃度が高いローションや防腐剤が多量に含まれている化粧品は避けましょう

合成界面活性剤を多く含む洗顔料をさける。洗浄力が高いと皮脂膜が壊れたり、角質層の油性成分セラミドなどを溶かしてしまう可能性が高い。潤いが乏しくなると善玉菌のエサがなくなり、善玉菌も少なくなってしまい、常に乾燥、常に過敏、シワにも目立つと負のサイクルに陥ってしまいます。

・育菌になりやすい成分、植物オイルやポリフェノール類が含まれている化粧品を選びましょう。